ひな壇ピラミッド前での実演

埼玉 鴻巣市の人形について

 鴻巣市の人形製作は約380年の歴史があり、江戸時代より「雛人形のまち」として知られていました.
江戸の初期、中山道鴻巣宿「上谷新田」に京の人形師が住み着き、やがて関東三大ひな市の一つに数えられるほど栄えていました。
 例年二月中頃から三月にかけて、‘’日本一‘’の高さのピラミッドひな壇が展示されています。
また、産業観光会館「ひなの里」では、全国的に残存数の少ない約200年前の貴重な「鴻巣雛」、浮世人形、お子様の遊び相手だったぶら人形、豊作を祈って飾られた裃雛など展示されています。

 あまり知られていないと思いますが、埼玉の雛人形は全国出荷の約半数近くを占め、日本一です。

雛人形の概要について

大まかな歴史についてお話します。

無病息災、幸せを願い飾られている雛人形ですが、江戸時代より前は祓い人形と同様に身の穢れを水に流して清める意味をもつ流し雛が行われていました。今でも伝統を継承されている地域もあります。  
信仰自体は古来からあったことはご存じの通り、平安時代頃には人形に厄を引き取ってもらう事が、現代に通じる形で習慣化していたと言われています。